中学生
目標と方針
もちろん高校入試が最大の目標でありますが、同時に高校に行っても通用する学習姿勢を身につけることが重要です。学習範囲や教材の種類をむやみに広げず、自力でできるまで繰り返し復習し、確実に解ける箇所を多く作ること、またおごりを持たず、謙虚さと慎重さを持ち合わせた姿勢を常にもたせること、そして難問を前にしたときに、切り口をあらゆる角度から見つけ出そうとする粘り強さを身につけること、これが高校で成功する条件だと考えられます。
また近年、英語や国語において、常識的な知識や時事的な知識が読解の助けとなることがあります。そのため、教科書の範囲だけでなく、世の中の一般的な常識と時事問題を理解し、覚えておくことも重要である。理数セミナーでは、それらを身につける手段を生徒に与える準備をしています。
学習がうまくいかない症状と原因
学習でうまくいっていないよくあるケースだが、勉強しているのに定期テストではうまくいかない、あるいは定期テストではある程度得点できるが、学力系の試験(道コン、学力テストABC、入試など)では得点できないという症状がよくある。
短期の記憶(いわゆる丸暗記)がしみついている生徒が一定数いると思われる。要するに、あまり深く考えず、頭に入れようとする習慣である。これは忘れやすく長期の保存率が大幅に下がり、さらには根本的なことを問われたときにはまったく対処できない。このような症状は、軽いものから、根深いものまで様々である。
例えば数学の公式の丸暗記にも言えるが、理科にもこれと似たようなことが多くある。暗記の側面が強い教科である社会でさえも、記述問題に対応できなくなる。英語などは、文法のルールを意識して文章を覚えるのと、そうでないのとではまったく違う。時間が経って多少記憶が薄れたとしても、文法を常に意識していれば、英文を思い出すきっかけになるだろう。文章をまるごと頭に入れようとする姿勢とでは、大きな差がついてしまう。
大切なのは、各教科ともに深い理解をともなった学習をしなければならないということである。勉強をしているとあらゆることが、同じ教科の異なるテーマ間や他教科との間で、あるいはもしかしたら日常生活ともつながっている事が多い。つまり今やっている勉強が、他のものと複雑にリンクしているのである。そのようなつながりをできるだけ意識すると理解が深まり、長い間記憶も保てると思われる。もちろん、あるインターバルでの復習も重要である。
塾でできることは、意味のない丸暗記を捨てて理解重視で学習するような、正しい勉強法を身につけさせることである。そのリズムを身につけるには多くの時間を要するかもしれないが(ときには年単位)、生徒が社会に出てからの成功を目指すことを考えると、長い時間をかけても集中して取り組むべき課題である。とにかく方針が決まったら、それが大きく揺らぐことのないよう、同じ方針で学習を持続させることが肝要である。
標準コースの中1~中3(例 授業週2回 自習室週2回)
英語 土台となる単語をまず書けるようにし、それを使った英作は、しっかり文法を確認しながら覚える。ただ、文を丸暗記している生徒は、長期の保存ができないばかりか、根本的なことを問われたときに応用が全く利かず、テスト前にはすっかり忘れていることが多い。それは正しい勉強をしていないということなので、勉強方法や取り組みを根本から見直す必要があり、またそれが自分自身の在り方を変えるチャンスでもある。
数学 前回の宿題の解答とやりなおしのなかで、正しい勉強をしているか確認する。重要なのはポイントとなる途中式や考え方をできるだけ書くこと、正解か不正解のチェックを入れ、できていない問題は繰り返し行うことである。
理科 前回の復習をチェックテストで行い評価を与える。重要なのは、テスト前に総復習を行う際にも、覚えているかどうかである。計算は途中式、考え方の理屈などをしっかり確認しながら、教科書をよく読んで、理解を優先に進めることを徹底する。
社会 前回の復習をチェックテストで行い評価を与える。社会の中でも、一つの知識が他の事項とつながっていることが多い。そのような深い理解のもとで、記述問題にも対応できるような演習を徹底させる。
国語 学校の授業に合わせて宿題を作ることを基本とする。講習会は入試に向けた長文読解や、長文の記述問題の解答作成方法を身に付けさせる。また、一般常識や時事的な知識に触れる機会を持つような新しい計画を検討している。
テスト対策
過去問等の編集を行い、各中学の試験範囲に合わせて作成します。これを何度も繰り返し解くことで、確実な部分をできるだけ作ります。